ダライ・ラマ14世来日 [※主観※]
ダライ・ラマ14世が来日しているのは、ご存知の方もあると思います。
善光寺で法要後、長野・金沢・横浜で公演予定とありますが、私も近くであったら
出来ることなら講演会に行ってお話をお聞きしたいなぁ、と常々思っています。
ダライ・ラマ14世のお話は書籍を読んでも、DVD等で拝見しても、とても分かりやすく
私たちに問いかけてくれています。
そして常に公平であり、考え方はしっかりした信念の下、一貫してぶれることはありません。
今回は日本政府当局者との会談は予定していないとありますが、批判を恐れず言うなら、
「そりゃそうでしょう」と思います。
日本政府当局者と話しても何も得られないと思いますし、ラマの貴重な時間を無駄に使うだけです。
日本は中国に遠慮して何も発言できないし、ダライ・ラマ14世と会談するだけでも
強烈な圧力が中国からかかるでしょうから
北京オリンピック開催前のチベット問題。
あの時だって日本は仏教国の筈なのに、個人は活動しても国は何も発信しないどころか、
当時の首相・福田さんは表面上は北京五輪の開会式に出席するか否か、直前まで公言しないで
考えているフリをしていましたが、案の定、開会式に出席していました。
アメリカ合衆国大統領だって、中国に遠慮して会談を一度は回避し、その後会談しても、
アメリカらしからぬ煮え切らない態度と発言のみでした。
そこには感情だけではどうにもいかない政治的背景も大いにあるのでしょうけど・・・。
口先だけで 「遺憾に思います」 は政治家の常套句ですが、本当にガッカリでした
当時、日本の仏教会も同様でした。
末寺では各々活動はしていたとしても、仏教会として大きなアクションはありませんでした。
それどころか、日本でも有名で格式ある、伝統ある寺院が、胡錦涛主席を手厚く接待している姿を
テレビで見たとき、何ともやりきれない、心底寂しい(情けない)思いでした。
唯一、善光寺の毅然とした態度が日本仏教の一筋の光でした
チベット問題が内政干渉だとの一点張りの中国ですが、
そこにはチベット人の人生において柱である信仰と、昔から培われてきている大切な
アイデンティティーを中国が土足で踏みにじっている人権問題が存在するのです
チベットが中国に無理矢理に組み込まれ、民族浄化を推し進められていますが、それでも
どこまでも信仰を糧に堪え忍び、ひたすら我慢をしているチベット人が本当に気の毒です。
チベット人はチベット人であって、決して中国人ではないのです。
中国は本物のパンチェン・ラマ11世を即時解放すべきです。
1995年5月14日に、ダライ・ラマ14世がゲンドゥン・チューキ・ニマ少年をパンチェン・ラマ11世と
公式に承認後、5月17日に、両親共々同少年は行方不明となりました。
当初、中華人民共和国政府は少年及び両親の失踪との関わりを否定していましたが、
1996年5月28日、中華人民共和国当局による連行である事を認めたのです。
(日本で騒動になった 毒入り餃子事件 のようですね)
中華人民共和国政府は、ゲンドゥン・チューキ・ニマとその家族を中華人民共和国内で保護している
と主張していますが、詳しい事情は全く明らかにされていませんし、
連行後は真のアイデンティティーを剥奪されて漢族・労働者階級出身の共産主義者として強制的に
洗脳教育されているとも伝わっていますが、現在でもゲンドゥン・チューキ・ニマの消息は不明です。
拉致しておいて保護していると言われても、チベット・中国間の歴史的背景から考えても、
疑うことは容易でも信じることは決してできない話です。
無事でいることを祈るばかりです
色々な事例を言ったら枚挙に暇がないほど酷い話が多いですが、ダライ・ラマは全て承知の上で、
それでも非暴力を体現しながら訴えているのです。
チベット人全員の苦しみ・悲しみ・全ての気持ちを一身に受け止め、人の道に外れることなく、
全ての感情を心の奥底に沈めて、チベット人のみならず、中国人の心の救いをも願っているのです。
長くなりますが、以前私は東京の護国寺にてチベット物故者慰霊法要キャンドルライティングに
参加させていただいたことがあります。
チベット人を中心に経典やチベット語の真言「オンマニペメフーム」を唱えながらの供養法要でしたが、私は一心にチベットの平和と解放(精神的解放も含め)、チベット人物故者の慰霊に
勤めましたが、そこに参加されていたチベットの方は、チベット人だけではなく、
中国人の物故者はじめ、中国国民の安寧もお祈りされていました。
それがチベット仏教の根底に流れている、ダライ・ラマも常日頃から仰っている、
相対する魂への徹底的な慈しみと哀れみは抱き続けることなのかと感じました。
到底、実行することは難しい・・・と私は感じてしまいました。
未熟すぎる私には、表面上はできても、心が伴っていなければ意味のないことになりますし、
できません
だからこそ、私はいつか一度はダライ・ラマ14世のお話を直接聞く機会に恵まれたいと
願ってやみません。
本当はもっともっと色々書きたかったのですが、話が広がりすぎてしまうので、
これでも抑えたつもりです
日本の皆様は、どうお感じになりますか?
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2010-06-21 03:45
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