丹後市 妙源寺さま [♭神社・仏閣♭]
昨日は丸一日予定の入っていない日だったので、行って参りました京都府は丹後の地へ
同じ京都とはいっても、気候風土も違いますし、何より食文化も違うと感じました
京都東京なども専ら車で移動ですので、丹後へ行くことも
それほど遠くへ行く感覚はないのです・・・
実際3時間くらいでは行けるのですが、同じ京都府下で移動にかかる時間が3時間となると、
やはり遠いのだなぁと改めて感じますね
京都府丹後市にある 日蓮宗 妙源寺さまを訪れました
丹後は京田辺より雪は深く、桜も場所によっては平地でも
まだ堅い蕾のままの木が結構ありました
ご住職の藤崎一明上人は、私たちが以前勤めていた所で
上司としてもおいでになったお上人です。
それだけではなく、昨年11月に開催された全国檀信徒青年会管区代表者会議なる会議にて、
妙源寺さまの檀信徒の方とご縁がありました
詳しくは、こちらを・・・
http://shibainu-daisuki.blog.so-net.ne.jp/2011-11-29-1
http://shibainu-daisuki.blog.so-net.ne.jp/2011-12-03
再び、藤崎上人にお目にかかりたいという思いと、万灯講を立ち上げて一所懸命に
取り組まれている檀信徒さんを育んだ妙源寺という場所を訪れてみたかったのです
藤崎上人は御年88歳
私が勤めていた頃から数えれば、およそ10年振りにお目にかかりましたが、
お世辞ではなく、本当にまったくお変わりなくご健在でいらっしゃいました
相変わらず温かいお人柄が全面に溢れている雰囲気、大きくハリのある声、暖かみのある分厚い手・・・
存在全てが癒しそのものでした
昨年の会議のこともお伝えしたところ、万灯講の講元さんにも連絡をしてくださり、
お会いすることが出来ました
大切なお仕事中にも関わらず、お寺に来てくださり、そういうところでもお寺との絆を感じました
奥様にも入っていただき、一緒に写真を撮らせていただきました
写真、右手前が藤崎上人 右奥が奥様 左奥が講元 井上さん
色々お話を伺いましたら、井上さんは藤崎上人の教え子だったそうです
その頃から既に築かれた絆ですもの、このように素敵な関係になるのも分かります。
やはり、人間(関係)を育てるということはすぐに出来ることではありませんよね
私にも恩師がおりますが、やはり成長期の多感な時期だからこそ言葉が心に残ったり、
先生の思いなども素直に受け止め、今も心に刻まれているのだと思いますし、
会えなくても、その尊敬の心は変わらないのだと思います
藤崎上人は、お坊さんとしてだけでなく、一人の人間としても
とても懐の大きい、暖かな方です。
檀信徒の皆様から慕われ、愛され、尊敬されているのがよく分かります
妙源寺さまでは万灯で使用する纏や万灯を井上さんの手作りでお持ちです
その他にも皆さん各々ご自分の得意分野で貢献されていますし、練習もとても熱心だそうです。
お上人は仰いました。
「やるからには、やり遂げなさいとは言いましたが、あとは井上君を中心に皆が仕事帰り、
お寺に集まって一所懸命に練習したんです。
私は一切、口は出してはおりません。」
自主的にするというのは、本当に難しいことです。
やはり最初のうちは誰かが強いリーダーシップを持って皆を引っ張って行かなければなりません。
住職がそれをするのは簡単です。
でもそれでは、住職のお願いに檀信徒が乗って頑張るということになってしまうのです。
最初はそれでも十分なのですが、お寺のため、住職のためではなく、
最終的には自分の(修行の)ため何かをするということが大切であり、
それは思うより難しいですよね。
それが出来ているというのは、井上さんの人脈・人徳、そして強い信念に基づく
リーダーシップによるところが大きいです
そして、そういう方を育んだ藤崎上人の人間としての大きさ、暖かさが全てです
まさに源です
藤崎上人は丹後の地へ来て50年が経ったのだそうです。
そうしたところ檀信徒の皆さんが、ご住職の50周年を記念してお祝いのパーティーを
開いてくれたんだそうです
お上人にも奥様にも内緒でのサプライズだったそうで、
「本当に嬉しくて涙が出てきました」
と仰っていました。
聞いているこちらも、涙が溢れてきました
お寺と檀信徒の皆さんが家族なんだなと。
お寺が大きな家で、皆が家族なんだと
そして、こうも仰っていました。
「ここは雪深いところですが、今年の冬もそれはそれは
沢山雪が降りましたが、お陰様で私たちは一度も
雪かきをしないで済んだのです。
皆さんが自分の家も仕事もあり忙しい中、お寺まできて
やってくださるのです。
大変に助かりましたし、有難いですね。」
とにもかくにも、お上人のお人柄・ご人徳の賜ではと思いました。
お上人が今まで皆さんのために尽力されてきたことが、
今の関係性を生み、育み、成長させたのだと思いました
藤崎上人は妙源寺のある地域が過疎化が進んでいることを憂い、心配もしておられます。
そういうところで、いかにお寺を存続させていくか、また皆に必要と思ってもらえるか、
を常々考えて行動されてきたのだと思います。
心温まる素敵なお話を沢山うかがい、過疎が進んでいる地域のお寺とはいえ、
人口が密集している都会より、よほどお寺と檀信徒の結びつきがしっかりとしていて、
個々の人間として立場を超えて尊敬し合っている関係が本当に素晴らしいと感じました
私たちにとって大変に勉強になることばかりで、
まだまだ精進しなければ・・・と改めて痛感いたしました。
今年の11月。
京田辺のお会式で、妙源寺万灯講の皆さんと都合が折り合えば、
是非出仕していただきたいとお願いしてまいりました。
お寺もそこにあるだけというだけでは勿体ない。
もっともっと昔のように、地域の皆さんに頼られ、求められ、
人間性を磨く場所としても必要とされる場所でありたいそう思うのです。
長くなりましたが、最後に妙源寺さまのお写真を
妙源寺さまへは、少し階段を上っていきます。
本堂前には、法華経の摩尼車が
本堂前から見た景色です
山門のところには日蓮聖人の像が
車で走っていて、すぐに分かりました
見守っていただいている感じがして
2012-04-14 18:33
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