深夜までの交流 [#親交#]
昨日の夕方、お檀家さんから電話がありました。
その日ご自身に起こった出来事で、どこか釈然としない、
モヤモヤした気持ちが残ってしまっている、とのことでした。
宗教が絡んだ話だったので、気持ちの整理の仕方は難しいと思います。
だからこそ、お上人に電話してきてくれたのだと思います。
電話より直接話しましょうということになり夜8時にお寺でと
約束しましたが、ふとお上人が、いつもお寺で話しているけど、夜だし、
たまにはお酒を飲みながら店で話すのも、気分転換になるのではないか
と思い立ち、予定変更
私はお二人でゆっくり話した方がいいかな、と思い送迎係のつもりで
お二人をお送りしました
ところが 「ご一緒に」 と言っていただき、急遽、私も参加することになりました
お上人の言葉を借りるなら、私も参戦しました
お上人は仏教の話や世間話など織り交ぜながら色々説明をしてくれました。
日蓮宗のことのみならず、世間を騒がしている新興宗教の成立から
現在の体系にまで話は及び、とても興味深い話でした。
少しずつお檀家さんの気持ちも晴れていくのを感じました
その方自身、物腰は柔らかいけれど、強い芯(ぶれない気持ち)を
お持ちの方ですから、ウダウダと悩むというよりは、気持ちの整理の仕方を
模索していたように感じます
最初の一時間くらいは仏教のお勉強も兼ねたお話しをしていました。
あとはもう色々とお互いの話をしていたのですが、私も珍しく自分の事を
さらけ出すように話せたと思います
そのお檀家さんとも物の見方、思考回路がよく似ていて、より話が盛り上がってしまいました
お上人に二人で前向きなアドバイスをもらいながら、話を聞いていました。
そうこうしていたら日付も替わっていたようで、ふと時計に目をやると、
深夜2時を回っていました・・・
そのお店は朝の5時まで開いているので、その時間からでも
お客さんがどんどん入ってきていました。
だから余計に時間に気づかなかったのかもしれません
結局、6時間くらい話していました
心地よい疲れ(話疲れ)だけが残りましたが、とても有意義な時間を過ごせたと思います
お檀家さんが、何かここぞと言うときに、お上人のことを
思い浮かべ相談してきてくれる、声をかけてくれる、という関係が、
より嬉しかったからかもしれません。
お寺は葬儀や法事、仏事だけをするところではありません
少なくとも、そういうお寺は目指していません
人と人との繋がり、信頼関係が今の時代、特に希薄になってきているのを感じます。
本来、人の営みは他者との関わり、繋がりとは無縁にはなれません。
私達も、気軽に皆さんが話せる、何でも聞ける環境を作りたいと考えています
檀信徒さんからの相談を待つだけではなく、お寺側も日頃から
皆さんを気にかけ声をかけ、信頼関係を築いていけたらと願っています
2012-03-31 17:20
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